your side
十は接客もしっかり出来て教える事なんて何もなかった

カフェから夜のダーツバーになる前にあたしは帰る

十も一緒にあがるみたいだった

あたしのドキドキは最高潮で…

「ミキちゃん一緒に帰んない?」

「あのさ…そのミキちゃんて…ミキでいいよ」

多分あたし真っ赤だ

「ふーんじゃミキ一緒に帰ろ」

「…」

あたしの後ろについてくる十を
正直嬉しくて飛び上がりたかった

「ねえバイトなんでここ?」

「たまたま」

「ねえなんでついてくるの?」

「たまたま?」

「ねえ決めた人ってだれ」
「たま…え?」

「決めた人いるって彼女?」

「ああ…彼女ねえ」

「いるの?」

「どーでもいいんじゃね?」

怒ったのかな?

「あたしこっちだから」

カフェからは徒歩5分で家に着く

「じゃオレもこっち」

あたしの肩をポンッと叩いて先に歩き出した
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