your side

決めた人

あの後沈黙の中

十はあたしの降りる一つ前で降りた

「じゃ」

十の後ろ姿に何か言わなきゃと思ったけど
声は出なかった

嫌な奴なんだ…

嫌な奴なんだ…

もっともっと知りたいと思った

バイト先に着いたあたしは
放心状態で

何回か注文を間違えた

店長に注意されながらも

頭はニヤケてた
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