your side
門を出て一人バス停に向かった
バイトの時間には十分時間はあった
けど寄り道する事なくバイト先に向かったのは
少し後悔していたから

もしかしたらカナ今頃十と…
はぁ…ため息が出た

チャララン携帯の着メロ
カナからメール

『まかれた!チックショ!』

ホッとした

バスが珍しく予定通りに来た

いつもの席に座ろうとした

そこには十が座ってた

どっきーん。
2回目の心臓破裂。

「あ。」

十があたしの顔を見て言った

「こんにちは」

何言ってんだあたし…

「ふふ。唐沢美樹さん」

「ええ!」

「さっき三崎先生から座席表ての?貰ったから覚えた」

「へぇ。てか初日からすごい人気だね。まるで芸能人みたい」

「そのうち飽きるよあーゆーのは」

「そうでもないんじゃない?」

「唐沢さんは飽きないんだ」

「は?」

「唐沢さんオレの事飽きないんだ」

なななななんて?
あたし今顔真っ赤だよね…
「冗談。てか絶対すぐ飽きんじゃね」

「何でそう思うの?」

「オレやな奴だから」
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