きみと、どうかしてる。
「分かった。じゃあ、」
「えっ、わっ!」
押し倒された本人は、俺がやろうとしていることも、自分が何をされたのかすら、まだ理解できていないようで。
背中をシートにくっつけたまま、目をぱちくりとさせている。
けど、そんなことはお構いなしに。
倒れた時の風圧で顔にかかった髪を、指で除けてから。触れ合うまであと10センチってところまで顔を近付ける。
「そのセリフ、"襲って"って言われてんのと同じ」
「……えっ、と?」
「それでも泊まってほしい?」
「えっと。それは、そのー…」
「………」
「………」
「………」
「………」
………いやいや、なんで無言?
"言えない"って、返してもらわないと。身動き取れないんだけど。