きみと、どうかしてる。
「この女誰よ!」
「は、」
「アタシというものがありながら、浮気なんてヒドいじゃない!」
気色の悪い演技をかましながら見せてきた写真には、まごうことなく昨日の俺と亜美子と真紀が写っていた。
「なにこれ」
「凛が"見かけたから撮っといた"、ってさ」
「………」
「これ本物?本物の女子高生??」
……あー、もう。
なんかもう、何もかもに腹立ってきた。
「あのさぁ、」
「ん?」
「今、真剣に考えごとしてるから。マジで今日は見逃して」
考えないといけないことは山ほどあるから、根掘り葉掘り聞いてくるであろう浩介に付き合ってる時間はない。
「……わかった」
「ん。じゃあ、」
「どこで知りあったのかと、どっちが本命なのかと、付き合ってんのかどうかと、もうヤッたかだけ教えて!」
「多すぎ。1個にしろ」
「えー…あーじゃあ、うーん……
どっちが本命!?」
そう言いながら、またスマホを突き出してくるから、亜美子を指して。
「こっち」
「あ、やっぱり。こっちが本命か!」
「は?
……いや、違う。間違えた。こっちがよく知ってるやつで、隣は知らないやつ」
あっぶねえ。
とんでもない勘違いさせるところだった。