あの日の続き

あとがき

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。

この物語は、6人の高校生がバスケットボールを通して出会い、笑って、悩んで、ぶつかって、最後には涙を流しながら卒業していくところから始まりました。

最後の試合では、県大会ベスト8。

彼らが目指していた「全国」には届きませんでした。

最初は、私自身も「ここで終わりなのかな」と思いました。

でも、書いているうちに、どうしても6人のその後が見たくなりました。

卒業したら、6人はどんな大人になるんだろう。
高校時代に頑張ったことは、その後の人生に残るんだろうか。
あれだけ一緒にいた6人は、大人になってもまた集まるんだろうか。

そんなことを考えているうちに、この物語は高校生活だけではなく、「卒業した後の人生」まで描く物語になりました。

6人は、それぞれ違う道へ進みました。

同じ会社で働く人。
スポーツを支える仕事をする人。
教師になる人。
選手を守るものを作る人。
身体を支える人。

進んだ道は違っても、全員の中には高校時代の経験が残っています。

先生に教えてもらったこと。
仲間からもらったもの。
家族に支えてもらったこと。
悔しくて流した涙。

それらが全部、今の6人を作っています。

だから最後に、6人が先生たちに「夢を叶えましたよ」と報告する場面を書いたとき、私自身も、この6人のことを少し誇らしく感じました。

高校時代には、先生たちに支えてもらっていた6人。

それがいつの間にか、誰かを支える側になっている。

そして最後には、先生たちのチームの全国優勝を、自分たちの仕事を通して支える。

高校時代に受け取ったものが、形を変えて次の誰かへ渡っていく。

それが、この物語で一番描きたかったことです。

人生は、努力したからといって必ず思い通りになるわけではありません。

頑張ったのに負けることもある。
一生懸命やったのに、届かないこともある。

でも、その時間が無意味になるわけではないと思います。

あの日の悔しさが、いつか誰かを支える力になるかもしれない。

あの日の涙が、いつか自分を前に進ませてくれるかもしれない。

6人にとって、県大会ベスト8で終わったあの日は、人生の終わりではありませんでした。

むしろ、そこからそれぞれの人生が始まりました。

この物語を読んでくださった方にも、もし今、悔しいことや思い通りにならないことがあったとしても、「全部無駄だった」とは思わないでほしいです。

今は意味が分からなくても、いつか振り返ったときに、「あの経験があったから今の自分がいる」と思える日が来るかもしれません。

そして、そんな日が来たとき。

この6人のことを、少しだけ思い出してもらえたら嬉しいです。

最後まで6人を一緒に見届けてくださって、本当にありがとうございました。

彼らの青春は、ここで物語としては終わります。

でも。

彼らの人生は、きっとこれからも続いていきます。

そしてきっと、またどこかで6人は集まって、くだらないことで笑っていると思います。

――あの日の続きは、これからもずっと続いていく。

最後まで読んでくださったあなたにも、心からの感謝を。

ありがとうございました。
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