加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
南署に戻ると、課長がすぐにみんなを集めた。

「それで、どうだった?」

「小山内さんが痴漢に遭ったのは間違いないと思います」

あたしは聞いた内容を順番に説明した。

「ただ、吉井さんが触ったという確認は取れてません」

課長が腕を組む。

「よし。こっちも動くぞ」

「苫利」

「はい」

「吉井が乗車してから捕まるまでの足取りを洗え」

「車内の目撃者にも当たります」

「大山は」

「吉井さんが乗る前を洗います。駅まで誰といたかも確認します」

「頼む」

課長が今度は鮎川さんを見る。

「鮎川、駅と車内の映像が手に入ったら解析してくれ」

「了解です。吉井さんの位置と周囲の乗客を追ってみます」

「加納くん」

「はい!」

「君は二人の供述を整理しろ。食い違いだけじゃない」

課長があたしを見る。

「一致してるところも全部拾え」

「はい!」
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