加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
あたしは自分の机に戻り、手帳を広げた。

小山内さんは、何度もお尻を触られた。

身体も後ろから押しつけられている。

そして、我慢できなくなって後ろの腕を掴んだ。

その腕が吉井さんだった。

「う〰️ん……」

「どうした?」

隣から他の事件から帰ってきた高遠先輩が覗き込んできた。

「なんか、引っかかるんですよねぇ」

「何が?」

「小山内さん、手を見てないんです」

「……ああ」

「でも、掴んだのは吉井さんの腕」

あたしは手帳を見つめた。

「吉井さんはドアの近くに立ってた」

「そう言ってたな」

「小山内さんも、その前にいた」

そこまでは二人の話が一致している。

だったら――。

「吉井さんの他にも、すぐ近くに誰かいたんじゃないですか?」

高遠先輩の目が、少し細くなった。
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