加納欄の冤罪シリーズ33シーズン4
あたしと、高遠先輩は、小山内さんの事情聴取のため、また鉄道警察隊の所へ来ていた。
ドアを開けると、小山内さんが椅子に座っていた。
あたしたちに気づき、少し緊張したように背筋を伸ばす。
「南署の高遠です」
初めて高遠先輩と会って、小山内さんはあいさつをしてくれた。
「よろしくお願いします」
さっきよりは、落ち着いたかな。
久世さんたちも席につく。
あたしは小山内さんの向かいに座り、手帳を開いた。
「小山内さん。つらいと思いますけど、今日のことをもう一度聞かせてもらえますか?」
「……はい」
「最初に触られたのは、どの辺りでした?」
「………お尻です」
小山内さんは膝の上で、ぎゅっと手を握った。
「そのあと、腰の辺りも……何度か」
「その時、相手の手は見ました?」
「いいえ……怖くて、振り向けなくて」
あたしはペンを走らせた。
「他に、触られた所はないですか?」
「それは………その」
小山内さんが、俯く。
「上半身ですか?下半身ですか?」
あたしは、ムリに問い詰めないように質問をした。
「か、下半身、です」
何となく想像は出来た。
「下半身。なにをされたんですか?」
「え?ここで、話すんです、か?」
「はい。もし、裁判をおこすようなら、同じ事を何回も聞かれます」
「さ、裁判は、考えてません。でも」
と、言って、周りの男性警官を見る。
そりゃあそうだよねぇ
男性が入れば言いにくいよねぇ。
話題変えようかな。
また、震えてるし。
あたしは、質問を変えた。
「吉井さんを見たのは、いつですか?」
「我慢できなくなって振り向いた時です」
「それで、吉井さんの腕を掴んだ?」
小山内さんは、ゆっくり頷いた。
ドアを開けると、小山内さんが椅子に座っていた。
あたしたちに気づき、少し緊張したように背筋を伸ばす。
「南署の高遠です」
初めて高遠先輩と会って、小山内さんはあいさつをしてくれた。
「よろしくお願いします」
さっきよりは、落ち着いたかな。
久世さんたちも席につく。
あたしは小山内さんの向かいに座り、手帳を開いた。
「小山内さん。つらいと思いますけど、今日のことをもう一度聞かせてもらえますか?」
「……はい」
「最初に触られたのは、どの辺りでした?」
「………お尻です」
小山内さんは膝の上で、ぎゅっと手を握った。
「そのあと、腰の辺りも……何度か」
「その時、相手の手は見ました?」
「いいえ……怖くて、振り向けなくて」
あたしはペンを走らせた。
「他に、触られた所はないですか?」
「それは………その」
小山内さんが、俯く。
「上半身ですか?下半身ですか?」
あたしは、ムリに問い詰めないように質問をした。
「か、下半身、です」
何となく想像は出来た。
「下半身。なにをされたんですか?」
「え?ここで、話すんです、か?」
「はい。もし、裁判をおこすようなら、同じ事を何回も聞かれます」
「さ、裁判は、考えてません。でも」
と、言って、周りの男性警官を見る。
そりゃあそうだよねぇ
男性が入れば言いにくいよねぇ。
話題変えようかな。
また、震えてるし。
あたしは、質問を変えた。
「吉井さんを見たのは、いつですか?」
「我慢できなくなって振り向いた時です」
「それで、吉井さんの腕を掴んだ?」
小山内さんは、ゆっくり頷いた。