アネモネの花
車に乗り込み、ふと、気になるのは助手席に座る人。


友達も来るって言っていたけれど…



莉緒から朝もらった、メールを思い出す。

同じ学校の子?って送信したら、気にしないで良いからって返ってきたんだっけ…。


とりあえず、私の疑問は後回しにして…

「今日はよろしくねー。それにしても、莉緒の運転とか怖いんだけど!」



私がそう言うと、今まで無言だった助手席の彼が相槌を打ちながら笑う。



――もしかして、莉緒の彼氏だったり?

莉緒って結構、彼氏が変わる子だから、会ってない間に彼氏が変わったのかも…なんて、頭の中で勝手な妄想を繰り広げる。
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