アネモネの花
「莉緒ってさ…」


準備をしながら隣で一緒に作業をする莉緒に話かける。


「莉緒って…、彼方くんのこと好きでしょ?」


 “ゴトッ”

――あ。図星…。



彼方くんは、別の場所で力仕事を手伝っているので、この会話は聞こえない。



莉緒は手に持っていたものをテーブルの上に落とし、慌てて拾った。


「違っ!!」

「違うの?じゃあ、その動揺は何かなぁ~?」



“ぺしッ”

「痛ッ」


…背中を思いっきり叩かれた。


照れ隠し?莉緒は素直じゃないからぁ。

顔が赤くなった莉緒を見て、顔がにやけた。
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