アネモネの花
私の拒否に納得いかないのか、引き下がる気配を見せない莉緒。

なにも、この場でこの話をしなくても…。


男三人は会話に入れず、だけどどこかニヤニヤしていて…


「あぁ、もう…はい!」

私がいきなり片手を挙げると、みんなの視線が一気に刺さる。


「私、ちょっと気になる人がいます。莉緒はうるさいから言わないつもりだったんだけどな…」

「え、聞いてない…!」

莉緒の座る椅子がガタっと音を立てる。


「まぁ、私でも言わないもん」

莉緒の様子を見て、そう言ったのは麻奈。
< 158 / 185 >

この作品をシェア

pagetop