アネモネの花
「おっはよー!」


片手を挙げて目の前に登場した私を、紘人はビックリしたような、飽きれたようなそんな顔をして一言、言い放った。


「テンション高ぇ…」


その声が、とてもとても眠そう…だったんだけど、それはあえて言わない。


「はは…あ、そういえばよく道分かったね?」

「あ?途中で分かんなくなって、コンビニで聞いたら目の前にあったんだよ」



そういえば確かに近くにコンビニがあったような…入ったことは無いけど。


「やっぱり分かり辛いよね…ここ」

「ま、俺の頭には地図がありますから」

「意味が分かりませんけど?」



紘人は眠いのか、なんなのかテンションが話すたびに変わっていた。


それに少し不機嫌そう。

寝起きの悪い人みたいな感じ。


でも、冗談っぽいアホみたいな会話が出来るだけ、まだ大丈夫かな。
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