ただいま!没入恋愛ちゅ
「はぁ?またまっつんと喧嘩したのー?学習しないね二人とも」
ガハハ笑いのミカ。
BARのカウンターで、親友が大笑いするようなネタは言ってませんけど?
「ミカもぅやめて。マスター困ってるじゃん」
「で、何それ?ヤケ生クリームとヤケ酒?」
マスターは、ごゆっくり
と笑顔で手を振りバックヤードに下がった。
常連の女子トークには慣れっことばかりに。
職場の近くの、この喫茶店。
夜はBARになるからお気に入り。
特に平日の夜は、失礼ながらもお客さんはほとんど来ないから(マスターごめん)
親友と女子会をするにはうってつけ。
「で?今回もまた喧嘩の原因は女心と男心?」
グラスにささったオレンジをかじりながら
親友であり悪友のミカは、質問を続ける。
「てかさぁ?モモって深読み勘ぐり女だよね?頭であれこれ考えるのやめたら?」
わたしは、オリーブを指で弄びつつ反論の機会を伺う。
なのに、ミカのジャブは容赦ない。
「まっつんが浮気してるかも?とかさ。
営業マンが飲み会多いのわかってたでしょ?
それに…モモのこと安心させるために
合間に電話もしてくれてるじゃん」
「電話より、会える方が大事なのー」
10回の電話より、毎日会えてる方が…。
「はぁまた!その顔する!?絶対いま山田さん思い浮かべたでしょーーー!」
「ちょっと!声おっきい!てか…なんで分かった?」
ジャズがかすかに流れる空間にミカの声が反響する。
「そりゃ分かるわよ!モモが22で入社してからずっと憧れて恋して付き合って3年…」
「わーわー、ちょっとトイレ…」
逃がさない!とばかりにモモの腕をつかむミカ。
「結ばれたと思ってた赤い糸は、実は別の色の糸ともう…」
「また!もーいいって、その話」
「良くないわ!モモの深読み勘ぐりの性癖は、山田さんのせいかもしれないじゃん」
「なによ性癖って。てかもう終わった話!ちょっとトイレ行く」
「山田さんと終わったの半年前でさ?
その後、まっつんに押されて付き合った今、
本当に好きなのか?癒されてんのか?て話じゃないのぉー?」
立ち上がった背中越しまで矢を放たれた。
ハイハイ、と適当に流したけど…。
酔ってるとは言え、的確に痛いとこ突くの。
なんでこのタイミングで
『元カレ山田さん』の話を出すのかなぁ、ミカは。
ほんと人の恋愛話に、女は容赦ないわ。
はぁ~なんか久しぶりにクラクラする。
アルコールのせい?うわぁ…目が回る。
これ立ち直れるかな。
「大丈夫?」
あ、なんかすごくいい香り…
フワッと抱き留められる感覚。
酔ってて、視界がボヤけてる。
のぞきこんだその人は、マスターでもミカでも無かった。
ガハハ笑いのミカ。
BARのカウンターで、親友が大笑いするようなネタは言ってませんけど?
「ミカもぅやめて。マスター困ってるじゃん」
「で、何それ?ヤケ生クリームとヤケ酒?」
マスターは、ごゆっくり
と笑顔で手を振りバックヤードに下がった。
常連の女子トークには慣れっことばかりに。
職場の近くの、この喫茶店。
夜はBARになるからお気に入り。
特に平日の夜は、失礼ながらもお客さんはほとんど来ないから(マスターごめん)
親友と女子会をするにはうってつけ。
「で?今回もまた喧嘩の原因は女心と男心?」
グラスにささったオレンジをかじりながら
親友であり悪友のミカは、質問を続ける。
「てかさぁ?モモって深読み勘ぐり女だよね?頭であれこれ考えるのやめたら?」
わたしは、オリーブを指で弄びつつ反論の機会を伺う。
なのに、ミカのジャブは容赦ない。
「まっつんが浮気してるかも?とかさ。
営業マンが飲み会多いのわかってたでしょ?
それに…モモのこと安心させるために
合間に電話もしてくれてるじゃん」
「電話より、会える方が大事なのー」
10回の電話より、毎日会えてる方が…。
「はぁまた!その顔する!?絶対いま山田さん思い浮かべたでしょーーー!」
「ちょっと!声おっきい!てか…なんで分かった?」
ジャズがかすかに流れる空間にミカの声が反響する。
「そりゃ分かるわよ!モモが22で入社してからずっと憧れて恋して付き合って3年…」
「わーわー、ちょっとトイレ…」
逃がさない!とばかりにモモの腕をつかむミカ。
「結ばれたと思ってた赤い糸は、実は別の色の糸ともう…」
「また!もーいいって、その話」
「良くないわ!モモの深読み勘ぐりの性癖は、山田さんのせいかもしれないじゃん」
「なによ性癖って。てかもう終わった話!ちょっとトイレ行く」
「山田さんと終わったの半年前でさ?
その後、まっつんに押されて付き合った今、
本当に好きなのか?癒されてんのか?て話じゃないのぉー?」
立ち上がった背中越しまで矢を放たれた。
ハイハイ、と適当に流したけど…。
酔ってるとは言え、的確に痛いとこ突くの。
なんでこのタイミングで
『元カレ山田さん』の話を出すのかなぁ、ミカは。
ほんと人の恋愛話に、女は容赦ないわ。
はぁ~なんか久しぶりにクラクラする。
アルコールのせい?うわぁ…目が回る。
これ立ち直れるかな。
「大丈夫?」
あ、なんかすごくいい香り…
フワッと抱き留められる感覚。
酔ってて、視界がボヤけてる。
のぞきこんだその人は、マスターでもミカでも無かった。