憧憬少女
1
少し肌寒くなってきた10月。
煌びやかなネオンが光る、新宿・歌舞伎町。
もう日が暮れているというのに、夜の歌舞伎町はギラギラと眩しくて、気味が悪いほど賑やかだ。
キャッチ、水商売、酔っ払い。
沢山の人々がいるこの街で暮らしはじめて、3ヶ月が経とうとしている。
行き交う人混みにぶつからないよう下を向いたまま、私はこの3ヶ月ですっかり通い慣れてしまった場所へと足を進めた。
ーーーー
『プリティドール』
雑居ビルの2階に掲げられた電光看板には、店舗型ヘルスの店名。
ここが、私の職場。
そう。私の職業は、風俗嬢。