嗚呼、愛しのアフロディーテ
呆けたまま黙っている私を見て、怖がっていると思ったのか。
坂本くんは私の両肩をそっと優しく包むように手を添えて「大丈夫ですよ、あの男にはそれ以上柊さんの名前を口にさせていませんから」と斜め上のことを言われる。
「ち、違っ……そういうことじゃなくて」
「混乱しているんですね、こんな野蛮な場所にいるからだな……少し保健室にでも行きましょう。休んだほうがいいですよ」
「えぇ……っ?」
そのまま坂本くんに肩を抱き寄せられ、支えられるようにして廊下へ出る。
静まり返る教室から、休み時間らしく騒がしい廊下はいつも通りだけれど、どう考えてもおかしい。
少なくとも──今の坂本くんは。
「大丈夫ですか?すぐ保健室ですからね」
「大丈夫だよ!保健室に行くほどじゃ……」
「ダメですよ。柊さんは──誰よりも尊くて大切にすべき人なんですから」
どういうことなの…………?
何がなんだかわからないまま連れてこられた保健室。
養護教諭の町田先生はいないみたいで、坂本くんが勝手にテキパキとベッドを整えて私を寝かせようとしてくる。
「寝るほどのことじゃないから……!」
「いいえ、柊さんはここにいるべきです」
坂本くんは私の両肩をそっと優しく包むように手を添えて「大丈夫ですよ、あの男にはそれ以上柊さんの名前を口にさせていませんから」と斜め上のことを言われる。
「ち、違っ……そういうことじゃなくて」
「混乱しているんですね、こんな野蛮な場所にいるからだな……少し保健室にでも行きましょう。休んだほうがいいですよ」
「えぇ……っ?」
そのまま坂本くんに肩を抱き寄せられ、支えられるようにして廊下へ出る。
静まり返る教室から、休み時間らしく騒がしい廊下はいつも通りだけれど、どう考えてもおかしい。
少なくとも──今の坂本くんは。
「大丈夫ですか?すぐ保健室ですからね」
「大丈夫だよ!保健室に行くほどじゃ……」
「ダメですよ。柊さんは──誰よりも尊くて大切にすべき人なんですから」
どういうことなの…………?
何がなんだかわからないまま連れてこられた保健室。
養護教諭の町田先生はいないみたいで、坂本くんが勝手にテキパキとベッドを整えて私を寝かせようとしてくる。
「寝るほどのことじゃないから……!」
「いいえ、柊さんはここにいるべきです」