憧憬少女

1

煌びやかなネオンが光る、新宿・歌舞伎町。

もう日が暮れているというのに、この街はギラギラと眩しくて、気味が悪いほど賑やかだ。

キャッチ、夜職、酔っ払い。

たくさんの人々が行き交うこの街で暮らし始めて、3ヶ月が経つ。

11月の空気の冷たさを感じて、コートのポケットに手を突っ込む。

人混みにぶつからないよう下を向いたまま、私はこの3ヶ月ですっかり通い慣れてしまった場所へと足を進めた。

ーーーーー

歌舞伎町の中心から、少し歩いた風俗街。

【プリティドール】

店舗型ヘルスの電光看板が妖しさを放っている。

ここが、私の職場。

そう。私の職業は、風俗嬢。
< 1 / 4 >

この作品をシェア

pagetop