炎、揺らめく時〜If the world〜
「颯真。お疲れ様。引き継ぎ聞くよ」
「朱音、ありがとう」
佐倉颯真(さくらそうま)が大きなあくびを一つする。早く家に帰って休んでほしい。今にも眠ってしまいそうな颯真を、先輩の一人が肩を強めに叩いた。
「おい、佐倉。寝るなら引き継ぎ終わってからにしろよ〜」
「この調子じゃ、朝ラーメン食いに行くって話は無理そうだな」
先輩たちが笑う。疲れているはずなのに、どこか元気だ。颯真は「すみません……」と言い、またあくびをする。前の勤務ではまだ先輩たちとはしゃいでいたはず。ということは、何かあったんだろうな。
「よほど疲れてるみたいだね。出動、多かったの?」
「うん。ボヤ騒動が何件も立て続けにあって、本当に参ったよ。変なところから出火してたから、放火じゃないのかなって個人的には思うけど」
「放火か……」
火という言葉を聞くと、毎晩のように見る夢を思い出す。夢の中で「朱雀」と呼ばれる人は、扇子に火を灯して自由自在に操ってたっけ。
「朱音、ありがとう」
佐倉颯真(さくらそうま)が大きなあくびを一つする。早く家に帰って休んでほしい。今にも眠ってしまいそうな颯真を、先輩の一人が肩を強めに叩いた。
「おい、佐倉。寝るなら引き継ぎ終わってからにしろよ〜」
「この調子じゃ、朝ラーメン食いに行くって話は無理そうだな」
先輩たちが笑う。疲れているはずなのに、どこか元気だ。颯真は「すみません……」と言い、またあくびをする。前の勤務ではまだ先輩たちとはしゃいでいたはず。ということは、何かあったんだろうな。
「よほど疲れてるみたいだね。出動、多かったの?」
「うん。ボヤ騒動が何件も立て続けにあって、本当に参ったよ。変なところから出火してたから、放火じゃないのかなって個人的には思うけど」
「放火か……」
火という言葉を聞くと、毎晩のように見る夢を思い出す。夢の中で「朱雀」と呼ばれる人は、扇子に火を灯して自由自在に操ってたっけ。