エリート学園の最上級王子は、地味な私を離さない。
昼休み。
私は図書室で借りた本を返しに、ひとりで廊下を歩いていた。
ちょうど中庭のそばを通りかかったとき。
ざわっと空気が揺れた気がして、思わず足を止める。
「え、誰……?」
「すごく綺麗じゃない?」
「あれ、もしかして……」
視線の先には、ひとりの女の子がいた。
つややかな黒髪をゆるく巻いて、制服も隙ひとつなく着こなしている。
背筋の伸びた立ち姿は、それだけで絵になるくらい上品だった。
華やかなのに、派手すぎない。
いかにも名家のお嬢さま、という雰囲気。
そして何より、その子はまっすぐこちらではなく、校舎の玄関のほうを見ていた。
私は図書室で借りた本を返しに、ひとりで廊下を歩いていた。
ちょうど中庭のそばを通りかかったとき。
ざわっと空気が揺れた気がして、思わず足を止める。
「え、誰……?」
「すごく綺麗じゃない?」
「あれ、もしかして……」
視線の先には、ひとりの女の子がいた。
つややかな黒髪をゆるく巻いて、制服も隙ひとつなく着こなしている。
背筋の伸びた立ち姿は、それだけで絵になるくらい上品だった。
華やかなのに、派手すぎない。
いかにも名家のお嬢さま、という雰囲気。
そして何より、その子はまっすぐこちらではなく、校舎の玄関のほうを見ていた。