月姫
「月姫様」「こちらです」と、真似されたこともあった。

一番最初は、男の人が出て来て言っていた。

「もぅ…いきたいか」と…。

「えぇ…行かせていただきます」と、私は、何を言ったら行かせていただきますになるのか、考えてしまって、月から太陽へと変貌した姿を知っている。

私がみんなを取り戻した。

みんなは、何が起こったか、知らないまま。

でも…私。

裏切ってない。

でもさ、私はさ、透過水月の魔法でしか自分を守れずに…どうにかして、体を取り戻したかった。

かわさに取られていた。
たかゆきが作った…かわさに…。

私が一発で対処していたのに、誰も気付いてくれないし、誰にも分かってもらえない…虚無感に駆られた世界…私は、ある男に救われた。

たかゆきは、知ってか知らずか、私は、分からない。たかゆきじゃないから。私は、さ、たかゆき以外の男を知らないから…と、よくたかゆきに言うの。たかゆきが知らない話だなんてないと思わせる為に…というか、たかゆきが知らない話なんて…ないよと、言うだけ…。

たぶんね…認知も察知もできない。

私は、大丈夫。強いから…。

ねぇ…氷河…の人の殺めたおうちさん?
あなた…見ない顔ね…

あの人は、どこに?

汚れていた。ってことにされたかも。ううん、汚れてた。
ごめんね、氷河。私さ、月王子に抱いてもらったこと…ないんだよね…あんたに初めて…あげたんだよね…あの人泣いてる姿のようで…立ち尽くしてるようで…泣いてるようで…なんか、かわいそうだったの。

でもね、私ね、「記憶がないのー」って事にして、守ってる。ごめんね、精霊との約束…守れなくて…ごめん。
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