目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
だが、その眼差しには揺るぎない確信と、真由への深遠な誇りが宿っていた。

​「彼女が手にしたのは、上辺だけの知識ではない。私の背中を支えるために自らを磨き続ける、本物の誠実さとしなやかな気品だ。……彼女は決して私の足枷などではない。私が最も深く敬い、愛している最高のパートナーだよ」

​香奈江は言葉を失ったまま、真由を見つめる。

​「君が誇る格式もまた素晴らしい。けれど、誰かを想う熱量と現場の痛みを分かち合える強さが加わったとき、人はこれほどまでに美しくなれる。……それを教えてくれたのは、他ならぬ市川真由だ」

​鷹司は微かに口元を緩め、穏やかで高貴な紳士の微笑みを浮かべた。

​「君と競うつもりなど、最初から彼女にはない。君もまた、その優れた知性と品格を、本当に必要とされる場所で輝かせるといい」
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