目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
周りの社員が立ち去る鷹司の背中越し、真由に小声で話しかけている。
「副社長、相変わらず細かいところまで見てるなぁ」
「市川さん、緊張したでしょ」
(……15時。秘書課に来いという意味……)
周囲には完璧な「業務の進捗確認」にしか聞こえない会話。
だが、指定された時間と「直接持ってこい」という暗黙の指示に、真由の心臓は静かに跳ね上がっていた。
15時きっかり。
真由は指示通りクリアファイルに収めた資料を抱え、副社長室のドアを叩いた。
「失礼いたします。総務部の市川です。ご指示のありました修正資料をお持ちいたしました」
「入れ」
重厚なドアを開けると、広々とした室内で、鷹司がデスクに向かってペンを走らせていた。
秘書課からの視線が届くオープンな状況のまま、真由はデスクの前へ進み出る。
「こちらになります」
「副社長、相変わらず細かいところまで見てるなぁ」
「市川さん、緊張したでしょ」
(……15時。秘書課に来いという意味……)
周囲には完璧な「業務の進捗確認」にしか聞こえない会話。
だが、指定された時間と「直接持ってこい」という暗黙の指示に、真由の心臓は静かに跳ね上がっていた。
15時きっかり。
真由は指示通りクリアファイルに収めた資料を抱え、副社長室のドアを叩いた。
「失礼いたします。総務部の市川です。ご指示のありました修正資料をお持ちいたしました」
「入れ」
重厚なドアを開けると、広々とした室内で、鷹司がデスクに向かってペンを走らせていた。
秘書課からの視線が届くオープンな状況のまま、真由はデスクの前へ進み出る。
「こちらになります」