目立たない総務の私ですが、ハイスペック副社長がジレ甘です
真由は操作を続けながら、視界の端で鷹司の背中を見つめた。
かつては遠く仰ぎ見るだけだったその背中が、いまはすぐ隣にある。
自分を庇い、守ろうとしてくれた鷹司の隣で、自分もまた彼を守るための武器となり、盾となって戦っている。
(宗一郎様……あなたが見誤ったのは、蓮さんの覚悟だけじゃない。現場の熱量と、彼を信じて集まった人間の底力です)
画面の上で、アジア圏の投資銀行と北欧グリーンファンドの受託承認を示すシグナルが、ひとつ、またひとつと緑色に点灯していく。
宗一郎が張り巡らせた欧州金融の網を完全に迂回し、新たな資金流動の動脈が地球を巡り始めた瞬間だった。
「――副社長、シンガポールから最終合意の通知です。枠組みは完成しました」
真由が声をかけると、通話を終えたばかりの鷹司がゆっくりと立ち上がり、真由の元へと歩み寄ってきた。
かつては遠く仰ぎ見るだけだったその背中が、いまはすぐ隣にある。
自分を庇い、守ろうとしてくれた鷹司の隣で、自分もまた彼を守るための武器となり、盾となって戦っている。
(宗一郎様……あなたが見誤ったのは、蓮さんの覚悟だけじゃない。現場の熱量と、彼を信じて集まった人間の底力です)
画面の上で、アジア圏の投資銀行と北欧グリーンファンドの受託承認を示すシグナルが、ひとつ、またひとつと緑色に点灯していく。
宗一郎が張り巡らせた欧州金融の網を完全に迂回し、新たな資金流動の動脈が地球を巡り始めた瞬間だった。
「――副社長、シンガポールから最終合意の通知です。枠組みは完成しました」
真由が声をかけると、通話を終えたばかりの鷹司がゆっくりと立ち上がり、真由の元へと歩み寄ってきた。