私はキミと仲良くなりたい
一緒に帰れそうでうれしい。
「じゃあ、帰ろっか」
「そうだね。あ、私、教科書忘れちゃった。ちょっとまって」
「了解。じゃあ、荷物、持っていようか?」
「いいの?よろしく!すぐ戻ってくるからね!」
荷物を受け取り、廊下で待つこと数分。
「お待たせっ!危うく勉強できないとこだった~。荷物持ってくれてありがとう!」
「どういたしまして。じゃあ、帰る?」
「そうだね。帰ろっか!」
靴を履き替え、外に出る。
外の空気が気持ちいい。
雑談をしながら歩く。
「そういえば、雪乃ちゃんが氷室グループの娘って本当?」
「うん。本当。氷室グループの娘の氷室です」
「本当だったんだね。ってことは、後継ぎだったりする?」
「後継ぎだよ。一人っ子だから」
「そうなんだ。勉強も頑張っててえらいね」
えらい、か。
昔からそれが当たり前とされていたからくすぐったいけど、うれしい。
「そんなこと、初めて言われた」
「そうなの?こんなに頑張っているのに、大人ってひどいよね」
「そう、なんだ。なんか確かにそんな気がする」
「はは。でしょ」