君と僕との最後の一週間
朝をむかえて俺が先に目を覚ますたびに、いつも俺は不安で不安で仕方なかった。
このまま、雪流が目を醒まさないんじゃないかって…………
「よしっこんなもんか?
なっ雪流!
…雪流?
」
バックをしめ雪流に振り返ると、雪流は瞳を閉じてベットによこたわっていた。
「雪流!?!」
駆け寄って体を優しく揺さぶったら、直ぐに雪流は目を覚ました。
「ん…ごめんなさぃ。眠っちゃったみたいで。」
目をゴシゴシしながら、眠そうな声で言った。
「いや、それなら良いんだ。」
“もう時間が迫っていると言うのか?”
「疲れてんだな、今日は明日のために病室でおとなしくしような?」
「は~い。」
「本があるからさ!俺が読んでやるよ。」
この辛い想いを悟られないために、精一杯笑った。
俺は
俺は、雪流に逢えなくなるのは嫌だ!
雪流を失うくらいなら……
「さぁ~~て。寝るかぁ~~。」
「はい!明日が楽しみですね!」
「あんまはしゃぐなよ?」
「は~い。分かってます。
海兎。」
「ん?」
チュッ―
「ありがとう。」