君と僕との最後の一週間

帰宅編~五日目~



朝、何時もの様に俺が先に起きた。朝はかなり肌寒く、リモコンで暖房をつけた。

暫くして暖かくなり、再び眠気に襲われそうになった。
いけないと思いつつも、腕の中で未だに気持よさそうに眠る雪流を見て、“まぁいっかもう少し位”と思った。













「んん…ふぁ~……12時過ぎ、ちょっと寝過ぎたなぁ。」

欠伸をして時計をみたら、12時を過ぎたころだった。
すると俺の気配に気付き雪流が漸く目を覚ました。

「ふぁ~~。海兎おはようございます。」

「おはよう。」

何時もの様におはようのキスをする。

後何回雪流とキスが出来るんだろう?

後何回雪流を抱き締めることが出来るんだろう?

後何回……笑顔の雪流と…………


















逢えるんだろうっ?











「さぁて、ごはん食べるか?」

「はい。」

今日は普通に和食、ご飯と味噌汁と焼き魚。ちゃんと全部食べた雪流。
こうしてると、いつもと変わらない。起きて喋ってごはん食べて。
まるで何もなかったみたいに、あの事故が嘘みたいに思えてくる。

もうすぐ雪流と逢えなくなるなんて信じられないほどに…

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