俺にだけ弱さを見せろ~無口な生徒会長の過保護な溺愛命令~
圧倒的なオーラを前に、思わず敬語になってしまう。

無表情な顔立ちからは何の感情も読み取れないけれど、その青みがかった黒い瞳は、まるで私の全てを見透かそうとしているかのように鋭い。

私の隣で、幸が「え……? なに……?」と困惑したように息を呑むのが分かった。

九条くんは、私に向かって静かに口を開いた。

「放課後、生徒会室に来い」

「……え?」

思いもよらない言葉に、私は間抜けな声を漏らしちゃった。

「あ、あの……生徒会室に、ですか? 何か書類の提出漏れでもありましたか…?」

私が恐る恐る尋ねると、九条くんはほんの少しだけ眉をひそめた。

その些細な表情の変化すら、恐ろしいほどの美しさを放っている。

「違う」

「じゃあ、一体……?」

九条くんは腕を組み、冷ややかな視線を私に浴びせたまま、サラリと告げた。

「お前を生徒会役員として引き抜く。今日からお前は、俺の専属サポートだ」

「は……っ!?」

静まり返っていた教室に、私とクラスメイトたちの悲鳴に近い驚愕の声が響き渡った。
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