俺にだけ弱さを見せろ~無口な生徒会長の過保護な溺愛命令~
生徒会役員!? しかも『専属サポート』!?
桜ヶ丘学園の生徒会といえば、各学年の本当のエリート中のエリートしか入ることを許されない特別枠だ。
そこに、ただの器用貧乏な私が引き抜かれるなんて、あり得ないよ。
「く、九条くん、待ってください! 私なんか生徒会に相応しくありません! 私にはそんな特別な実績もありませんし、もっと優秀な人が他にたくさん――」
私が混乱しながら必死に辞退しようとすると、九条くんは私の言葉を遮るように、一歩だけ距離を詰めてきた。
ふわリと、彼から爽やかな柑橘類と上質なお香が混ざったような、品のある香りが漂ってくる。
近すぎる距離に私の心臓がドクンと跳ね上がった。
九条くんは私を見下ろし、一切の反論を許さない絶対的な声で言い放つ。
「お前はこの学園で最も優秀で、万能な生徒だ。……それ以上の理由が必要か?」
「っ……!」
その言葉に、私は息を詰まらせた。
『優秀で万能』――周りが私につける、嘘っぱちな評価。
彼もまた、私の上辺だけの「器用貧乏」を真に受けて、そんなことを言っているのだろうか。
でも、九条くんの青黒い瞳の奥には、どこか冷ややかなだけではない、底知れない深い色が宿っているように見えた。
桜ヶ丘学園の生徒会といえば、各学年の本当のエリート中のエリートしか入ることを許されない特別枠だ。
そこに、ただの器用貧乏な私が引き抜かれるなんて、あり得ないよ。
「く、九条くん、待ってください! 私なんか生徒会に相応しくありません! 私にはそんな特別な実績もありませんし、もっと優秀な人が他にたくさん――」
私が混乱しながら必死に辞退しようとすると、九条くんは私の言葉を遮るように、一歩だけ距離を詰めてきた。
ふわリと、彼から爽やかな柑橘類と上質なお香が混ざったような、品のある香りが漂ってくる。
近すぎる距離に私の心臓がドクンと跳ね上がった。
九条くんは私を見下ろし、一切の反論を許さない絶対的な声で言い放つ。
「お前はこの学園で最も優秀で、万能な生徒だ。……それ以上の理由が必要か?」
「っ……!」
その言葉に、私は息を詰まらせた。
『優秀で万能』――周りが私につける、嘘っぱちな評価。
彼もまた、私の上辺だけの「器用貧乏」を真に受けて、そんなことを言っているのだろうか。
でも、九条くんの青黒い瞳の奥には、どこか冷ややかなだけではない、底知れない深い色が宿っているように見えた。