最後の謎は君だった
月城零。

 同じ学年なのに、今までほとんど話したことのない人。

 クールで、何を考えているのか分からない。

 なのに――

 この日、初めて。

 私は彼のことを、少しだけ知りたいと思った。

 それが、すべての始まりだった。

 この小さな事件が。

 これから私たちの前で起こる、いくつもの謎の始まりだったことも。

 そして――

 いつか彼が、私の前から消えてしまうことも。

 このときの私は、まだ何も知らなかった。
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