最後の謎は君だった
* * *

 事件が起きたのは、五月の終わりだった。

「浅井さん」

 放課後、教室に残っていた私に、担任の先生が声をかけてきた。

「少し、いいかな」

「……はい」

 その瞬間。

 胸の奥が、きゅっと縮んだ。

 先生の声は普通だった。

 怒っているわけでもない。

 それなのに、嫌な予感がした。

 職員室へ向かう廊下を歩きながら、何度も考える。

 私、何かした?

 宿題は出した。

 授業中も寝ていない。

 忘れ物も……たぶん、ない。

 そして。

 
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