最後の謎は君だった
貸出記録が残っていない本があった。

「どういうこと?」

「返却だけされてる」

「誰が?」

「それが分からない」

 零は記録を見つめる。

 その本の名前は――

『月のない夜』

 知らないタイトルだった。

「この本、どこにあるんですか?」

 零が先生に尋ねる。

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