最後の謎は君だった
「えっと……確か、あの棚の奥に」

 先生が指差した。

 古い本棚。

 一番上の、ほとんど誰も手に取らない場所。

 零が脚立を持ってくる。

「危ないよ」

「大丈夫」

 そう言って、彼は脚立に乗った。

 私は下から支える。

「……これ?」

 零が一冊の本を取り出した。

 表紙には、古い文字で、

『月のない夜』

 と書かれている。

 零がページをめくる。

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