最後の謎は君だった
 私は考えた。

 鍵は、開けるためにある。

 でも――

「……違う」

 気づいた瞬間、口から言葉が出ていた。

「え?」

 零が私を見る。

「鍵は……開けるためだけじゃない」

「どういうこと?」

「閉めるためにも使う」

 零の目が少しだけ細くなった。

「続けて」

 その一言に、少し緊張した。

 でも、今度は逃げたくなかった。

「資料室の鍵を持っていった人は……中に何かを入れたんじゃないかな」

「……」

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