ほな、えっちしようか?
「オヤジさん、日本酒一本」

「はいよ」

「あと、ウチは生な」

「ちょ、待ってください」

「なんや?」

「昨日、最初これやったんですか?」

「せやで」

大滝先輩は、俺の前に置かれた日本酒を指差した。

「まず悠がそれ飲んで、ウチがビール」

「……全然覚えてへん」

「まだ最初や。焦んなって」

先輩は楽しそうに笑う。

「おでんは、大根、玉子、こんにゃく」

「それも同じ?」

「同じ」

「そこまで再現する必要あります?」

「ある」

即答やった。

「昨日と違うことしたら、再現にならへんやろ?」

オヤジさんが笑いながら、おでんを皿に盛る。

「昨日もよう飲んどったなぁ、兄ちゃん」

俺は思わず顔を上げた。

「オヤジさん、昨日の俺、覚えてるんですか?」

「そら、よう覚えとるで」

大滝先輩が横で、ニヤッと笑った。
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