ほな、えっちしようか?
「再現?」

「そ。昨日とまったく同じことしたら、なんか思い出すかもしれへんやろ?」

「……なるほど」

確かに。

それなら、途中で記憶が戻るかもしれへん。

「ほな、行こか」

「どこへ?」

「決まってるやん」

大滝先輩について歩くこと、十分。

見えてきたのは、昨日飲んだおでん屋の屋台やった。

「あ……ここ」

「ここまでは覚えてる?」

「覚えてます」

暖簾をくぐると、昨日と同じオヤジさんが俺らを見た。

「おっ、昨日の兄ちゃんと姉ちゃんやないか」

「こんばんは」

大滝先輩は笑いながら、昨日と同じ席に座る。

「悠、あんたここな」

「席まで同じなんですか?」

「当たり前やん」

先輩は当然のように言った。

「完全再現するんやから」
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