ほな、えっちしようか?
「…………なんで?」

大滝先輩は、俺の顔を見るなりまた笑い出した。

「悠が酔いすぎてたからや」

「酔いすぎ?」

「せや」

「でも、服まで脱いだんですよね?」

「脱いだで」

「ほな、なんで――」

「いざって時にな」

先輩がニヤッとする。

嫌な予感がした。

「悠の息子、完全に酔いつぶれとった」

「…………」

「うんともすんとも言わへん」

「…………」

「アハハハハ!」

「笑うなぁぁぁ!」

店中に俺の声が響いた。

オヤジさんが、何事かとこっちを見る。

俺は真っ赤になって、カウンターに突っ伏した。

「もう帰りたい……」

「安心し。悠の初めては、まだ無事や」

「その言い方やめてください!」
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