嘘つきな3人
送ってから、少しだけ後悔した。
時刻は2時を少し過ぎている。こんな時間だ。寝ていて当然なのに。
それでも、すぐに既読がついた。
『起きてる』
短い返事。それを見ただけで、詰まった息が少しほどける。さっきまで見ていた夢の内容は、もうほとんど思い出せない。ただ、胸の奥に嫌な感じだけが残っていた。
私はベッドを抜け出して玄関へ向かい、鍵を開けて扉を開く。廊下には、もう伊久間くんが立っていた。
「大丈夫、じゃないね」
「……怖いの」
「うん」
理由は聞かない。何があったのかも。
伊久間くんは、昔からそうだ。
私は少しだけ身体をずらして、伊久間くんを部屋の中へ招く。伊久間くんも何も言わず、その隙間から入ってきた。