最強ヴァンパイアに溺愛されています!
「じゃあ決まりだね」

玲が手を合わせるように微笑む。
「みんなで食べようか」

「えっ、みんなで?」

「そのほうが公平でしょ」

夜斗が笑い、奏多がすぐに賛成し、冬真は無言のまま否定しない。
ルカだけが不機嫌そうに目を細めていた。

結局、美月は五人に囲まれるようにして中庭へ連れて行かれた。

春の陽射しがやわらかく降りそそぐ中庭のベンチに座ると、左右も向かいもすべて美形で埋まってしまって、落ち着かない。
こんなの、まともにお昼を食べられる状況じゃない。

「はい、美月先輩」

最初に差し出されたのは、奏多の紙パックのジュースだった。
しかもすでにストローまでさしてある。

「のど渇いてません?」

「え、ありがとう」

受け取ろうとした瞬間、横からすっと別の手が伸びる。
ルカだった。

「冷たいものはあとだ」

そう言ってルカは、美月の手の中に小さな温かいスープ缶を置いた。

「先にこっち飲め」

「なんでルカくんがそんなの持ってるの」

「買った」

短い返事。
まるで最初から用意していたみたいで、美月は目を丸くする。

「ふーん」

夜斗がにやにや笑う。
「過保護すぎだろ」

「悪いか」

即答だった。
その言い方があまりにも迷いなくて、美月の頬が熱くなる。
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