最強ヴァンパイアに溺愛されています!
けれどルカは視線を逸らさない。
逃がしてくれないくらいまっすぐに見つめてくる。

「言えないなら、俺が勝手に解釈する」

「か、勝手にはだめ……」

「じゃあ言え」

困らせている自覚はあるはずなのに、ルカの声はどこか甘い。
嫉妬しているくせに、本気で美月の答えがほしいみたいだった。

「九条先輩、圧が強すぎます」

奏多がすぐに口を挟む。

「美月先輩が困ってるじゃないですか」

「そうだね」

玲もやわらかく続ける。

「席くらい、白雪さんの気持ちを優先してあげないと」

「俺はどこでもいいけど、転校生ちゃんが楽なのが一番だろ」

夜斗まで珍しくまともなことを言う。
冬真は無言のまま、美月とルカを見ていた。

みんなに見られて、美月の心臓は限界だった。
そんな中、担任がくじ箱を持って教壇に立つ。

「はいはい、騒ぐな。公平にくじだ」

非情なひと言に、教室からはブーイングが起こる。
けれどもちろん覆ることはない。

順番にくじを引いていく中、美月の手はじんわり汗ばんでいた。
どうしよう。
できれば、できればルカくんの近くがいい。
そう思ってしまった瞬間、自分の気持ちにどきっとする。

引いたくじに書かれていた番号を見て、美月は席表を確認した。
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