最強ヴァンパイアに溺愛されています!

昼休み、彼にだけ秘密をあげます

四時間目の終わりを告げるチャイムが鳴った瞬間、美月の胸はまた落ち着かなくなった。

次の休み時間、来る。
そう言ったルカの声が、ずっと耳の奥に残っている。

教科書をしまっていると、まわりの生徒たちが一斉に立ち上がった。
お昼の空気に教室がゆるみはじめた、その時。

コツ、と静かな足音が近づいてくる。

顔を上げるまでもなかった。
その気配だけで分かってしまう。

「行くぞ」

九条ルカが、美月の机の横に立っていた。

「る、ルカくん……」

「約束した」

短い言葉。
でもその声は、今までより少しだけ低くて甘い。

「昼、迎えに来るって」

ちゃんと覚えていてくれたことが嬉しくて、美月は小さくうなずいた。
< 46 / 84 >

この作品をシェア

pagetop