最強ヴァンパイアに溺愛されています!
ルカは手の甲から唇を離すと、そのまま額をこつんと寄せてきた。

「お前、無防備すぎる」

「そんなことないよ……」

「ある」

即答だった。

「今日みたいに、俺の前で素直になるな」

「なんで?」

「もっとほしくなる」

その言葉が甘くて重くて、心臓に直接落ちてくる。

「……でも、ルカくんが相手なら」

気づいたら、そんな言葉がこぼれていた。

ルカの動きが止まる。

「今、なんて言った」

「え……」

自分でも何を言ったのか分かって、一気に恥ずかしくなる。
けれどもう遅い。
ルカの目が、さっきまでよりずっと熱を帯びていた。

「もう一回」

「む、無理……」

「言え」

低いのに甘い声で迫られて、美月は逃げるみたいに視線をそらす。
でもつないだ手は離してもらえない。

「……ルカくんが、相手なら」

消えそうな声で言い直すと、ルカが深く息を吸った。

「ほんとに、俺を壊す気か」

「こわしてないよ……」

「壊れる」

真顔で言い切られてしまう。
そのあと、ルカは数秒だけ何かを耐えるみたいに黙った。

そして、そっと美月の額にキスをした。

あまりにもやさしくて、あたたかくて、泣きたくなるくらい甘い。

「今日はこれで我慢する」

「……うん」

「次は分からない」

その予告みたいなひと言に、また鼓動が跳ねる。
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