最強ヴァンパイアに溺愛されています!
「契約って、怖いか」

静かに問われて、美月は少しだけ目を伏せた。

怖くないと言えば嘘になる。
だって、ただの吸血じゃない。
恋人になって、想いを伝え合って、その先で結ぶ特別なものだ。

でも。

「……怖いより、どきどきする」

正直に答えると、ルカの目がやわらいだ。

「そうか」

「でも、ルカくんとなら……したい」

その瞬間、ルカの呼吸がわずかに乱れる。

「今それ言うの、反則」

「え……」

「ただでさえ我慢してるのに」

苦しそうに笑いながら、ルカは美月の腰をそっと引き寄せる。
抱きしめられる寸前の距離。
逃げ道はないのに、不思議と安心する。

「契約したら、もう今までよりずっと深くつながる」

ルカの声が、耳に近い。

「それでもいいか」

「……うん」

「後悔しない」

「しないよ」

迷いなく答えると、ルカは数秒だけ美月を見つめた。
そして、はっきりとうなずく。

「じゃあ、もらう」
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