英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました
002 見送った背中
「本当に行ってしまうの、アレン」
そう声をかけるので、私は精一杯だった。
私たちは昨日、結婚の誓いを教会で立てたばかり。
使用人たちによって飾り付けられたこのエントランスの白い花たちも、昨日の余韻を残している。
それなのに……。
初夜すら迎える前に王宮から緊急の連絡が入ったのだ。
隣国が国境を越え、侵略をしてきたという最悪の事態。
なぜ今なのか。
そしてどうして今日だったのか。
そう声をかけるので、私は精一杯だった。
私たちは昨日、結婚の誓いを教会で立てたばかり。
使用人たちによって飾り付けられたこのエントランスの白い花たちも、昨日の余韻を残している。
それなのに……。
初夜すら迎える前に王宮から緊急の連絡が入ったのだ。
隣国が国境を越え、侵略をしてきたという最悪の事態。
なぜ今なのか。
そしてどうして今日だったのか。