英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました

003 三年という月日

 隣国との争いは、初めにこちらの領地が攻め込まれ、一番辺境の地を陥落されてしまったことで劣勢を極めた。

 そんな中、私の元に訃報(ふほう)が届くまで、時間はかからなかった。
 
 夫たち選抜部隊は、最前線の脇から隣国に攻め入るという、いわば特攻という形をとったらしい。

 作戦は成功し、辺境の地も取り戻すことは出来たものの、選抜部隊はほぼ壊滅。
 夫も戦場で亡くなったとのことだった。
 亡骸は、その場で火葬されたらしい。

 戻って来たのは夫が着ていたあの鎧と、誰とも分からぬ骨が入れられた骨壺だけ。

 だけど悲嘆に暮れる時間など私にはなかった。

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