英雄として死んだはずの夫が、隣国で結婚して私への褒美を盗みに来ました
 夫が残した領地の経営や、傾いてしまった国の再建。
 騎士や男性貴族たちが戦に駆り出された影響で、王妃様を始めとする女性陣でそれらを遂行したのだ。

 そして蹂躙された村や亡くなった遺族への支援など、その仕事は多岐にわたった。

 ただ悪い面だけではなかった。
 仕事でフル回転していれば、悲しむ時間などなかったから。
 そうやって三年。そう三年……。

 やっと普通の生活に戻ったというのに。

「あの、これはその……いや、違うんだエルザ」

 私は再び目の前にいる夫を見た。
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