パイロットパパは、三つ子とママを諦めない
 初めて会ったはずなのに、どうしてそこまで嫌われているのか。当時の私には、まったくわからなかった。

 数か月後、琴音が父の実の娘だと知った時の衝撃は、今でも忘れられない。高校受験を控えた多感な時期だったことも重なり、私は精神的に大きく揺さぶられ、第一志望の高校に落ちてしまったほどだ。

 それを境に、父と継母の態度はさらに露骨になった。もともと私に関心の薄かった父は、琴音には欲しがるものを何でも買い与え、わがままを言っても咎(とが)めることはなかった。

 その一方で、私が何かを訴えても「姉なんだから我慢しろ」と取り合ってくれない。継母も当然のように琴音の肩を持ち、琴音自身もそんなふたりの態度に同調するように、私を見下すことを隠さなくなっていった。

 嫌みはほぼ毎日。明るい色の服や少しでも華やかな服を着ることは許されず、私の服はいつしか地味なものばかりになっていった。
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