神僧物語
<850年、都:帝(みかど)の御所>

永逢(とわ)
「あなたのお気持ちは…とても嬉しいです。」

公達(きんだち)
『では、私と一緒になってくれますか…?』

永逢(とわ)
「…どうか、貴重な命を私などにお使いにならないでください…。」

公達(きんだち)
『永逢(とわ)さん…私は真剣です!永逢(とわ)さんと添い遂げたいと心から望んでいます!』

永逢(とわ)
「ごめんなさい…あなたを疑っているわけではないんです。私を想ってくださっているのは十分に伝わっています。」

公達(きんだち)
『では…!』

永逢(とわ)
「…あなたの尊いお気持ちを…私以外に向けてほしいのです…。」

公達(きんだち)
『…なぜ…ですか…?』

永逢(とわ)
「私は…あなたと同じ世界へ…旅立てないから…。」



姫君たちは私を怖がって近づかないが、殿方からの求婚は絶えなかった。

私の容姿や出自がほしいだけの方もいたが、私を真剣に想ってくださる方も多かった。

私は熱烈なアプローチを受けるたびに「このまま恋に落ちてしまいたい」と思った。

が、この頃には、私が受けた呪いが『不老』であることに疑いはなかった。
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