後ろの魔王様
やっと来た!
『夏影トワイライト』コラボカフェ!


私たちが入店できるのは十一時から。

並んで待っていれば、先に注文を聞くからと、メニューを渡される。

私はホームページで確認してもう決めているけれど、英くんはメニューを見るのも初めてだ。
しかも朝ご飯を抜いて準備万端ときた。


「やっぱカレーは外せないよねェ……」

「ドリンクとパフェいっぱい頼んでね、コースターついてくるから!」

「じゃァ、オレンジジュースとレモンパフェと……」


さすが大食いの英くん。胃袋が優秀すぎる!

これでコースターはかなりの数が集められそうだ。

推しのハナビくんが出れば最高!無理でも後にお取引という手もあるし、どちらにせよ英くんのおかげでだいぶ助かる。

フードも、私が注文する推しメニューの他に、気になっていたものもいくつか選んでいて、おまけのピックなんかも手に入りそう……。


「そーいえばァ……」

「なになに?」

「ここちゃんの推しってどいつ?」


メニューの表紙に並ぶキャラクターたちをじと〜っとした目で見る英くん。

私は右端で爽やかな笑みをこぼしているハナビくんを指差した。


「この子、ハナビくんだよ。イケメンでしょ?」

「ふゥ〜〜〜ん??」


あっ!こら!鼻を指差すんじゃない!


英くんの手からメニューをふんだくり、ハナビくんを救出する。

なんてことをするんだ、このワンコめ!


「なんかそいつヤだ〜!」

「急になんなの!」

「オレのほうがかっこいいじゃん!喧嘩強いよ?」

「ハナビくん魔法使いなんだけど!?」

「魔法避けるし!ハナビに負けないしィ!」

「二次元と喧嘩するんじゃない!」
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