後ろの魔王様
そんな私たちの話を周りの人たちも聞いていたのか、クスクスと笑われながら入店した。

もう……肩身が狭いよ……。

英くんはケロッとした顔で「お腹空いたァ」なんて言っているし……まったく。


私たちは店の一番奥の席に案内された。

壁には『夏影トワイライト』の作品にあった魔法陣やイラストが描かれている。

スマホで壁の写真を撮っていると、英くんはそんな私の写真を撮っていて……ナニコレ、謎の二人組すぎる……。


「なんで私のこと撮ってるの?」

「ここちゃんとの初デート記念だからァ」

「デートじゃないし、ただのお出かけだし」

「男と女が一緒に出掛けてたらデートになるんだよォ?」


なんだ、そのめちゃくちゃ理論。


私は英くんに呆れた視線を送り、そのまま気にせず壁や机に敷かれたランチョンマットの写真を撮っていく。

注文も済ませ、フードやドリンクが届くまでの間に、グッズも買えるらしい。
私は英くんを席に置いて、そそくさとグッズの棚へ。

ハナビくんのアクスタは絶対。
ランダムキーホルダーも一応買っておこう。
刺繍缶バッジも欲しいな……デフォルメものはいくつあっても可愛いからね。


「ここちゃん、結構買ったね〜……」

「ブラインド商品に負けてしまった……」

「あは!中身わかんないのヤだよねェ!」

「開けるの怖い……七分の一とかキツい……」

「オレ開ける?ハナビ出るなって念じながら開けるけどォ」

「自分で開けまーす!」
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