年下CEOの専属家政婦ですが『抱き枕』は業務に含ませていません!
⑤
だって、御堂家に戻ったとして、再び彰臣の専属になるわけでもなし、なんなら彼が結婚でもすれば私なんて用済みになるのではないか。その時の自分の年齢を想像してゾッとした。
定職に就ける可能性はぐんと下がってしまう。
「やっぱり、今の仕事を辞めるなんてできないよ。明日、ちゃんと断ろう」
決意を固めるといくらか気持ちが楽になった。
冷凍庫で小分けにしている白米とおかずを適当にレンチンし、タブレットで動画を見ながら食事を済ませた。
そう、こんな庶民の生活が私には合ってる。彰臣とは、生まれ育った環境が違いすぎるのだ。
翌日、時間通りにアパートに帰ると、狭い道路を封鎖するほどの大きなSUV車が目に止まった。
紛れもない、彰臣だ。
私を見るなり運転席のドアが開く。降りて来たのは見上げるほど背の高い男性。
その男性が私に「よっ!」と手を上げる。
「彰臣くん!?」
高校生の頃から随分と身長も伸び、年下とは思えない色気を感じる。
私に近寄った彰臣から、ジャスミンの香水の香りがした。
「アパートの場所は調べてたけど、どこか分からなくて探してた」
「え、あの……直ぐ隣のここだけど」
「……ここ!?」
お世辞にもノスタルジックとは言えない外観のアパート。
セキュリティもなにもない。
住めば都というが、それは彰臣には通用しないだろう。
「えっと……ここ、です」
声が尻すぼみになる。
驚くどころか呆気に取られている彰臣を前に、アパートを指差しながら、視線を合わせられなかった。
定職に就ける可能性はぐんと下がってしまう。
「やっぱり、今の仕事を辞めるなんてできないよ。明日、ちゃんと断ろう」
決意を固めるといくらか気持ちが楽になった。
冷凍庫で小分けにしている白米とおかずを適当にレンチンし、タブレットで動画を見ながら食事を済ませた。
そう、こんな庶民の生活が私には合ってる。彰臣とは、生まれ育った環境が違いすぎるのだ。
翌日、時間通りにアパートに帰ると、狭い道路を封鎖するほどの大きなSUV車が目に止まった。
紛れもない、彰臣だ。
私を見るなり運転席のドアが開く。降りて来たのは見上げるほど背の高い男性。
その男性が私に「よっ!」と手を上げる。
「彰臣くん!?」
高校生の頃から随分と身長も伸び、年下とは思えない色気を感じる。
私に近寄った彰臣から、ジャスミンの香水の香りがした。
「アパートの場所は調べてたけど、どこか分からなくて探してた」
「え、あの……直ぐ隣のここだけど」
「……ここ!?」
お世辞にもノスタルジックとは言えない外観のアパート。
セキュリティもなにもない。
住めば都というが、それは彰臣には通用しないだろう。
「えっと……ここ、です」
声が尻すぼみになる。
驚くどころか呆気に取られている彰臣を前に、アパートを指差しながら、視線を合わせられなかった。


